マスタリング練習 -『再会』
LiSA × Uruの「再会(produced by Ayase)」を マスタリング練習の素材として全パート打ち込みで カバーしました。Waves L4 Ultramaximizerを 新たに導入し、UADプラグインと組み合わせた マスタリングチェインの構築を試みています。
LiSA × Uruの「再会(produced by Ayase)」を カバーしました。といっても楽曲の忠実な再現が 目的ではなく、マスタリングの信号処理チェインと プラグインのワークフローを学ぶための 練習プロジェクトです。ボーカルを含むすべての パートを打ち込みで制作し、ミックスと マスタリングの工程に集中しています。
トラック構成
ドラムはLogic Pro内蔵のTR-808音源で シンプルなパターンを組みました。 ピアノ音源はRavelを使い、 バスでLexicon 224を薄くかけて 空間的な広がりを持たせています。
ボーカルのチェインは少し凝っていて、 まずPultec HLF-3Cで高域を整えてから 1176 Rev Aコンプレッサーで ダイナミクスを制御し、 Pultec EQP-1Aで倍音を付加しています。 バスにPure Plate Reverbを送って 空間を作りました。 1176の速いアタックでボーカルの ピークを抑えつつ、Pultecの組み合わせで 存在感のある音像を狙っています。
マスタリングチェイン
今回のメインテーマであるマスタリングです。 新たにWaves L4 Ultramaximizerを導入しました。 L4はマルチバンドのリミッター/マキシマイザーで、 マスタリングの最終段で音圧を確保するための 定番プラグインです。
マスタリングチェインは以下の順序で 構成しています。
- UADx SSL G Bus Compressor
- ミックスバス全体にグルー効果を与え、 各パートを1つのまとまりに仕上げます。
- UADx Pultec EQ
- 低域と高域に倍音を加えて 全体の質感を調整します。
- Waves L4 Ultramaximizer
- マルチバンドリミッターとして 音圧を確保します。
- UADx Ampex ATR-102
- テープサチュレーションで アナログ的な質感を付加します。
メータリングにはiZotope Insight 2を使い、 ラウドネスやステレオイメージを 確認しながら作業しました。
SSL G Bus Compressorで軽く まとめてからPultec EQで色付けし、 L4で音圧を稼いだあとにAmpex ATR-102の テープ通しで仕上げるという流れです。 L4を挟む位置はEQのあと、 テープの前というのが今回試した セッティングですが、 この順序で自然な仕上がりになりました。
打ち込み素材での練習ではありますが、 マスタリングチェインの各段階で 音がどう変化するかを体感できたのは 収穫でした。次は生演奏の素材でも 試してみたいと思います。