非エンジニアのためのClaude Code入門ハンズオンを公開しました
非エンジニアを対象としたClaude Code入門ハンズオン教材を公開しました。RFPの作成を題材に、エージェント型AIとの協業を5つの工程で体験できます。
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この記事は Zenn.dev に掲載した記事の転載です。
非エンジニアにもエージェント型AIを広めたい
Claude Codeはエンジニアの世界を一変させました。AIが自らコードを読み書きし、テストを実行し、デバッグまでこなす。ソフトウェア開発の生産性は劇的に向上し、エージェント型AIはエンジニアにとって不可欠なツールになっています。
この波は非エンジニアにも広がり始めています。2026年1月にAnthropicがリリースした「Claude Cowork」は、コマンドライン不要でデスクトップ上のファイルを直接読み書きできるエージェント型AIです。ただし現時点ではClaude Maxプラン向けの研究プレビューであり、すぐに誰でも使えるわけではありません。
Coworkの正式展開を待たなくても、エージェント型AIとの協業は今すぐ体験できます。Claude CodeはターミナルとエディタがあればPro/Maxプランで利用可能です。プログラミング経験がない方を対象にしたセルフハンズオン教材を作りました。
何を学べるか
演習の題材は、WebサイトリニューアルのRFP(提案依頼書)です。「ベンダーに出すRFP書いて」と上司に言われて途方に暮れている非エンジニアの同僚の姿、あるいはでき上がったRFPを見てあなたが頭を抱えた経験はありませんか。要件が曖昧、評価基準が不明確、技術的に実現不可能な記述――エンジニアから見るとツッコミどころ満載の仕様書が回ってくるのはよくある話です。
このハンズオンでは、架空の経営支援サービス会社の社員としてその状況に挑みます。Claude Codeと協業しながらRFPを段階的に仕上げる5つの工程を通じて、ひとりでは手に負えない文書でもエージェント型AIがあれば形にできることを実感してもらえます。環境はWindows PC前提で、Macは想定していません。非エンジニアの標準的な業務環境をそのまま使えるようにしています。
| 工程 | やること | Claude Codeの役割 |
|---|---|---|
| 構想 | 目的・読者・伝えたいことを整理 | 対話でアイデアを壁打ちする |
| 仕様 | 構成・見出し・要件を決める | 仕様書を作成する |
| 執筆 | 仕様に沿って本文を書く | セクションごとに下書きを生成する |
| 校正 | 文章の品質をチェックする | 校正ツールを実行し修正する |
| リリース | 最終確認し成果物を仕上げる | HTML変換を行う |
ポイントは「生成AIに丸投げする」のではなく、「工程を踏んで人間が主導する」ことです。各工程でエージェントにどう指示し、どう情報を共有し、どう成果物を仕上げるかを体験します。
対象者
- プログラミング経験がない、または少ない方
- 生成AIを業務の文書作成に活用したい方
前提として必要なのは、PCの基本操作とMarkdownの基本的な書き方だけです。プログラミングの知識は不要です。
なぜRFPを題材にしたか
システムの提案依頼書(RFP)を題材に選んだ理由は3つあります。
- 構造が明確 -- 背景・目的・要件・評価基準など、決まったセクションがある
- 実務に近い -- 非エンジニアでも業務で触れる機会がある
- 生成AIとの相性が良い -- 要件の洗い出しや表現の推敲に向いている
「チャットで聞いてコピペする」のではなく、構造化された文書をエージェントと一緒に段階的に作り上げるプロセスを体験することが、このハンズオンの狙いです。
3つの柱
このハンズオンでは、以下の3つを重視しています。
- 工程を踏む -- 一発で完成させず、段階的に仕上げる
- 人間が主導する -- 生成AIは道具。何を作るか決めるのは自分
- ツールを組み合わせる -- 校正ツール(textlint)など、小さなツールをClaude Codeに使わせる
特に「人間が主導する」は、品質面だけでなく著作権の観点からも重要です。人間が構成を考え、指示を出し、取捨選択や修正を加えることで、AI生成物に対する人間の創作的寄与が認められやすくなります。
環境と所要時間
- 環境: Windows PC、Git Bash、Visual Studio Code
- Claude Code: Claude Pro/Maxプランの契約、またはAPIクレジット
- 所要時間: 約3時間40分(自分のペースで進行可能)
ハンズオン資料はMarpスライド形式で、ブラウザで開けるHTMLファイルとして提供しています。Releasesページからダウンロードして、すぐに始められます。
Dry Runにつきコメント歓迎
現時点ではDry Run(試行版)として公開しています。
技術知識の前提はできる限り下げています。ただしMarkdownの基本やVS Codeの操作は事前に学んでもらう想定です。プレーンテキストで構造化された文書を書く力は、エージェント型AIと協業するうえで最低限必要なスキルだと考えています。とはいえ、実際に非エンジニアが触ったときの「ここが無理」のラインは作った側には見えません。
ぜひ周囲の非エンジニアの方に試してもらい、フィードバックをいただけると助かります。GitHubのIssuesでもこの記事のコメントでも構いません。「ここで詰まった」「これは無理」という率直な声が一番ありがたいです。
CC BY 4.0ライセンスで公開していますので、社内研修や勉強会でも自由にご活用ください。